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1か月終了

1日の寒暖差が10℃以上で既に最低気温10℃を記録した日もあり、9月末の北京は一頃の暑さからあっという間に秋、初冬を感じさせる気候に変わってきました。

中国は10月1日が国慶節(建国記念日)であり、1週間の長期休暇に入ります。
大学もその例に漏れず、1週間の休みです。
また、明日の講義が木曜夜に振替られたため、実質昨日から10連休となっています。
クラスメイトは、半分は一時帰国や旅行などで北京を離れ、あとの半分はどこにも行かずのんびり過ごしたり、講義で課せられているグループプロジェクトのミーティングをするために集まるなどして過ごすようです。

私は妻と一緒に上海に4日ほど行き、残りは休暇明けから始まる課題提出ラッシュに備えたり、北京市内の観光名所以外を廻ったりして過ごす予定にしています(天安門広場、万里の長城などは中国他地域からの観光客であふれて全く落ち着いて見ることができない模様です)。

先月末のPre-schoolから始まり1か月強が経ちました。
この期間で私が感じたこと、できたことできなかったことを整理しておきたいと思います。

1. MBA
■ 講義
前回までの記事で、本セメスターで受講している講義の感想は述べました。
1stセメスターはビジネスの基本となるいわゆる「共通言語」を習得するためのものが多く、そのためどうしても内容に興味を抱くことが難しくなりがちです。
私は元々講義で全ての知識をまかなおうと考えておらず、課せられている個人課題やチームプロジェクトの質を高めることで多くを学ぶことを考えているので、トータルで可も無く不可も無く、というところです。

■ 学生の能力
MBAはプログラムもさることながら周りの学生の能力に満足度が大きく左右されると思います。
こちらについては、期待と比べて優秀だと感じる学生が少なかったように思います。
これは、多分私の「MBAに来る学生」に対する期待値があまりに高すぎたためだったな、と今では思っています。
5-60人集まれば優秀な人も入ればそうでない人もいるに決まっていますしね。

もちろん、優秀と感じるがクラスメイトはずば抜けて優秀で、講義内容をすぐさま構造的にまとめる力に長けている人間や講義内容の2,3歩先の質問を投げかける人間もおり、そういった彼らから見習うべき点は多いです。


2. プライベート
■ 中国語
Pre-school~プログラム1週目までは突発的に発生するイベント、事務作業が多かったため、Pre-school開始前まで大学外で通っていた中国語学校には行っていませんした。
そのため、練習時間が十分にとれておらずこの1か月の中国語の進歩はあまり大きくないのが残念です。

■ 観光
以外と週末も大学に関連したイベント(歓迎会やクラスメイトとの会食)が多く、北京市内を廻る機会が十分に得られていません。
いわゆる世界遺産以外にも見るべきスポットは数多くあるので、北京出身のクラスメイトを引き連れてもっと探索してみたいと思います。
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授業の感想-3

前回、前々回に続いて授業の感想です。

1st Semester-2
↑前回掲載時から少しだけ変わりました。クリックすると拡大します

3. Managerial Economics
日本語に訳すと「管理経済学」となるようです。

■ 内容
経済学の理論を適用して管理職(マネージャー)としての判断をする力を養う、というのが目的とされており、基本的な経済理論(需給バランス、プライシング、ゲーム理論など)が教えられます。
1stセメスターの中では最も私の関心が高い講義です。
理由は、「これまで実務を経験してきた中でなんとなく理解していたことを(すごく単純化した世界で考えると)整理出来る」ということを実感できるからです。
学部で経済を勉強した人であれば誰でも知っている世界だと思いますが、エンジニアであった私に取っては学ぶべきことは多いです。

■ 形式
講義が中心です。
講師はユーモアがあり、時に中国の実態について皮肉を交えながら語ってくれます。
そのためか、他の講義では間違いを恐れたり、英語に自身が無いためあまり発言をしない学生もこの講義に関しては結構な回数で発言をしています。
言い方は悪いですが、「何を言ってもOK」みたいなところはあります。
私も気楽に意見を言えています。
そのような雰囲気作りをすることも講師の腕の見せ所であり、その意味においてもこの講師には私は好感を抱いています。
この講義に対する不満は今のところ無いのですが、唯一、講義回数が少なく内容がものすごいスピードで語られていくことです。
これについては、後日MBAオフィスに対しても改善要求を出すつもりです。
折角いい内容でも消化不良では全く意味がありませんので。

■ グループ課題
講義で取り上げたトピックの中から調査課題を抽出し、グループでプレゼンテーションを行います。
この講義のグループだけは唯一、学生自身でグループメンバーを自由に決めてよいことになっており、たまたまですが、いつも一緒に居るメンバー(中国系カナダ人x2、中国系アメリカ人x1、リビア人、私)と組むことになりました。
そしてこのグループ課題について、私がチームリーダーを引き受けることになりました。
なんとか面白い成果を挙げられるように今も試行錯誤しているところです。


4. Career Development Center
要はMBA卒業後を見据えたレジュメ作りやインタビュー対応などをアドバイスしてくれる時間です。
前回講義ではUBSの人事エグゼクティブが香港から来て、インタビュー、レジュメ作りの講義を行い、最後にインターンの案内をしていきました。
私自身はただ単に単位がほしいのと、色んな業界の方の人材に関する意見を聞けるのはなかなか面白そうだ、ということで取っています。


5. Primary Chinese
中国語のクラスです。
いくつかレベルが用意されているのですが、やはり用意されるクラス数に限りがあるため、必ずしも自分のレベルに合ったクラスがあるとは限りません。
全部で3段階レベルがあり、最初は真ん中のレベルで授業を受けていたのですがあまりにも難しすぎたたて、次回(明日)から一番下のレベルで授業を受けます。
ただ、一番下のレベルは本当に基礎の基礎からなので、1か月以上個人レッスンを受けてきており、かつ日本人であるため漢字の読み書きに(他国からきた学生と比べて)苦労しないため、簡単すぎてしまいます。
ここは割り切って単位を取るための授業と位置づけ、中国語の学習はプライベートレッスンで進めていくことにしています。


以上、3回に渡り1stセメスターの講義の感想を連ねてきました。
実はあと一つ、講義を取っているのですがこれはこれで1つのトピックになるのでまた次回以降に取り上げたいと思います。

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授業の感想-2

前回に引き続き、初回(と2回目)の授業の感想です。

2. Statistics Analysis for Business
いわゆる統計学です。

■ 内容
統計学の基礎的な内容です。
数式を駆使するイメージの強い学問ですが、講師としては「数式よりも統計上の数字が持つ意味」を理解させることに重点を置いている印象です。
そのため、2回目の講義までに難しい式は出てきていません(理系なのに数式が得意ではない私に取ってはありがたいです)。

statistics.jpg
↑こんなのは出てこないです

一方、清華大学の同じ内容の講義はより数式を多く用いた内容となっているようです。
そのため統計学をきちんと理解し、実践で使いこなすためには清華大学の講義の方が間違いなくいいと思います。
ただ私個人は将来統計分析を自分でするような仕事に出会うかどうかは不明であり、どちらかというと統計分析を他人(同僚や外部委託など)に行ってもらい、その妥当性が感覚的に評価できるような「感覚」を養うことを目標としたいので、北京大学の講義内容が私には合っています。

■ 形式
一応ディスカッション形式です。
講師は「私は教えない。講義をリードするだけだ」と初回授業開始前に配布されたメールで述べていましたが、ここまでの印象としては半分正しく、半分はやはり教えてくれている印象です。
というのもこの講義、一番学生の理解度が低いと思われ、学生の発言が最も少ない講義となっています(一部の学生に極端に偏る傾向強し)。

question.png


そのため、講師側から積極的なサポートをしてもらっています。

またクラスを9つのグループに分け、グループ内でのディスカッションの時間も長く取られており、「グループ内で理解を深め合う」ことが推奨されています。
そしてこの時間が、最も「英語の壁」を感じる時間です。
現在のグループの中では私が最も理解が早い、と思っていますが、それでも私の理解が中途半端だから伝えきれないのでしょうが、私が理解している内容を英語でうまく噛み砕いて表現できていません。
私が説明した後でも、同じ内容を2-3人が繰り返して発言させてしまっており(しかも私の利用した言葉からの言い換え無しで)、一発で理解をさせることがまだできていません。
というわけで、私のこの講義における目標は、「グループディスカッションをリードする」ことに置いています。
リードできるということは理解もしており、それを的確にグループに広めることができる伝達力を備えている、ということだからです。

もう一つ厄介な問題だと個人的には思っているのが、同じグループに所属している中国人が、この講義の初回に我々グループメンバーに対して、「統計は仕事で扱っているからわかる。任せろ」(とまでは言っていなかったかもしれませんが)と言ってくれたのに2回目の講義でいきなり黙り込む、というギャップを見せつけられ、あの発言を後悔していないか心配であるのと同時に挽回のチャンスを与えてあげなければならない、と感じていることです。

■ 毎回分析課題が与えられる
その週に出てきたトピックを用いて、過去実際に行ったと思われる統計データ分析を自ら行う、という課題が毎週与えられます。

ここでの問題は、一部の学生がトピックの理解そのものよりもExcelの使い方がわからず数字を処理出来ない、という問題に直面していることです。
特に社会人経験の浅い中国人学生でExcelのできない人が多いように思われます。
授業中に発言する学生も、いざ処理をさせようとするとできない、という現象もみられました。
頭で理論・概念を理解して、授業中に長々と発言することができても実務ができないあたりがいかにも若いエリート、と言ったところでしょうか。

そしてこの問題についてはできないことよりも、対処の方法を自分で考えようとしないところの方が問題は根深い、私はそうみています。
少し考えて手順に工夫を加えれば簡単に処理出来る内容のものであっても、ガイダンス通りでないと諦めて手が止まってしまっているのは印象的でした。
指示がないと手が止まってしまうのは日本の若者にも通じる部分があり、これは国を超えた現象なのかもしれない、と感じました。
私も数年前は同じだったかもしれないので、これは「経験の差」かもしれませんが。。。
この現象については今後も他の場面で出くわすことが想定されるため注意深く追跡するとともに、彼らに現代中国教育について聞いてみたいと思っています。

ここでは、講義中の発言回数がこれまでほぼゼロ(全員分合わせて)の韓国人学生の圧倒的な優位性が見て取れ、講義内外での対比はなかなか見応えがありました。


長くなりましたので、続きはまた次回に。

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初回授業の感想-1

1stセメスター2週目に入りましたがまだまだリズムがつかめず、働いているころと同じような生活をしています。むしろピーク時を除けば若干ハードでしょうか。

1通り全ての授業を受けたところで、初回~2回目の授業内容や感想をまとめていきます。
本日はとりあえず1つだけ。


1. Financial Accounting
■ 講義形式だがinteractive。講義とケースは半々
基本は、講師が準備したテキストに基づいて講義が展開されていきますが、講師から学生への質問や学生側からの質問などを中心に進めていくため、必ずしもテキスト通りに進んでいくことはありません。過去2回は議論が長引いて、予定の内容を終えるのが結構ギリギリでした(少し端折ってますが)。

MBA特有のいわゆるケースを用いた授業は全体の半分が予定されています。

講師は2年生に聞いたところによると昨年から変わっているようです。
どうやら昨年の講師は学生の間では評価が高くなかったようで、その点をMBAオフィスに伝えて改善を求めたためのようです。
その結果変わった今年の講師ですが、私は1stセメスターで受けている授業の講師の中ではベストではないかと感じています。
なにより、最新トピック(AppleのiPhone 5S/5C発表直後の株価の動き、中国シャドーバンキングの話など)を織り交ぜながら議論を進めてくれて、関心を引きつけるのが上手な方だというのが2回目までの感想です。

■ 毎週個人課題とグループ課題が課せられる
講義で扱ったトピック(例えば財務諸表の数字を用いた比率分析など)を実際に使用して知識を定着させるため、実際の企業の財務諸表分析が毎週の課題となっています。
クラスをいくつかのグループに分けグループ毎に調査対象産業を決め、グループで決めた対象産業から各人で調査対象とする企業をピックアップします。
私が所属しているグループは、2人エネルギー関係の企業に勤めていた経験があるため、エネルギー関連の企業を調査することになりました。
その中で私は、日本のエネルギー関連企業をピックアップして調査を進めていくことにしています。
クラスで私が日本人1名のため、日本が特に優秀とされる製造業を調査することが期待されていましたが、それは誰か他の人もやるでしょうしその際に私に質問が来るでしょう。

講義はあくまでこの個人/グループ課題のためにあること、1stセメスターは学校に慣れていないことを差し引いても時間に余裕があること、会計は個人的には絶対に押さえたいパートであることから、個人課題は力を入れていきたいと思います(他に優秀な学生が多く、差別化をしにくい、という点において投下時間あたりの効果=評価は小さいと思いますが)。

■ 会計士は申請すればexemptできる
本講義は会計士であれば当然知っている内容のもの(のはず)ですので、授業を受けても得るものが少ないことから会計士などのバックグラウンドを持っている人は必修科目でありながら自己申告により受講を免除されるようです。
実際にクラスの中では中国で監査業務を行っていた2名は、申請をして受講を免除されています。
ただし講義受けなくてもよい、というだけであって期末に行われるテストは受けなければなりません。
通常、テスト以外に出席や授業への貢献度、プレゼンなどを含めて総合評価されるのですが、受講の免除を受けた人はテストの結果で100%評価が決定されます。
このリスクを嫌って、他国で監査業務を行っていた会計士たちは全員出席しています。
リスクの取り方は人それぞれですので、その辺り各人に今度ヒアリングしてみたいと思います。


上で比較的時間がある、と言っておきながら時間配分、注力の仕方がまだつかめていないために記事を書く時間がなくなってしまったため、続きは次回にまわします。。。

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中国(MBA)においてありがちなこと

予定では各授業の印象をこれから記事にしていくはずでしたが、それより前に私自身が忘れないうちに書いておきたいことがあるので、そちらを優先しました。
授業に関しては追ってまとめていきたいと思います
(授業の感想はできる限り初回の印象を大切にしたいと思いますが、時間が経って忘れてしまうかもしれません。。。)。

8月末から始まったPre-schoolや学生間のアクティビティにおいて、特に中国国外からの留学生が抱える悩みについて、現状を整理します。


1. 中国語
これは正直最初からわかり切っていることであり、受け入れざるを得ないものです。
やはりできないと困ってしまいます。

■ 基本的に英語は通じない
北京大学や清華大学の学生はたいてい英語が通じる(むしろ我々よりうまい)のですが、それ以外の街中や大学構内で働いている、大学教授やアドミ以外の人たちにはほぼ100%英語は通じません。
従い、ものを買うにしても学食でオーダーするにしても中国語は必須です。
私は、「あれ」や「これ」を言うことはできますが、「xxは?」などと聞き返されたらお手あげのレベルなので、まだまだ生活には支障があります。
従い、今は中国語ができる学生(主に海外へ移民した中国人)と一緒に居ることが多いです。
移民した学生は、今の私と同じ立場を経験しているので我々の不便さをよく理解しているためか、非常に親切にしてくれています。

■ 中国人学生同士は中国語
そして、これも当たり前ですが中国人同士はネイティブ言語である中国語で会話します。
日本に置き換えてみればわかると思うのですが、日本人5人と中国人1人のグループで食事をしている際、使われる言語は何でしょうか?
通常であれば英語を使うべきですが、多分日本語を使ってしまうのではないでしょうか。
仕事であればこれは許されないことですが、学生同士ではそっちの方が楽ですから仕方ないかもしれません。
今はまだオリエンテーション期間中なのであまり気にしていません。
ただし、授業が開始されれば別であり、「ここはInternational classだから英語を使うべき」という原則を主張していきたいと思います(と同時に、彼らの会話についていけるだけの中国語を身につけたいと思っています)。


2. スケジュール
これは、主に韓国人留学生の意見です。
■唐突に変更される
具体的には、以下のものが挙げられます。
- 授業を行う教室が、当日指定の教室に行ってから変更される
- 開始時間の変更連絡が指定開始時間を過ぎてから通知される
特に教室変更については、本当によく行われます。
各授業の初回については、開始当日の朝にならないと開催場所に関する情報が出回らないことも多く棟内をうろうろしている学生やWeChatでの学生間での確認が非常に増えます。
ぎりぎりまで受講者数をまとめていないためなのか、受講者数の推測を行わないからなのか、その両方なのか不明です。

■ 時間通りには始まらない
授業に限って言えば正確に時刻通りに開始されます。1分の無駄もありません。
しかしそれ以外の学生同士の自主的な集まりや学校側主催の授業以外のイベントにおいては、開始時刻変更の連絡もなくただただ開始時間が遅れる、というケースもよくあります。

今のところ中国感覚にまだ適応できていない留学生が多く、特に韓国人は皆大手企業から集まってきたエリートばかりであり、時間に対しては厳しい感性を持っているためか、たびたびイラついている印象を受けます。

一方私は、時間に対する感覚を日本に居たときよりも少し鈍くして対応しています。
自分は当然時間を守るのですが相手が守らなくても気にしない、ということです。
授業(=仕事)であればここは妥協してはいけない点だと思いますが、それ以外については気にしても仕方ないと思っています。

私は彼らをなだめるようにしていますが、この時間に対する感覚を身につけるのはまだ先のことになりそうです。


3. 連絡
■ 連絡方法が統一されていない
ちょうど大学のメールアカウントが配布されたばかりなので仕方ないのかもしれませんが、ある情報はプライベートメールに、ある情報は大学のメールアカウントに配布されるケースがあります。
その結果、リマインドするときにメールを見落としてしまうケースがあるようです。
これは、時間が解決すると思います。

■ 学生間はWeChat(中国版のLine)でコミュニケーション
これもまた厄介な問題なのですが、学生間のやりとりは、どんな情報の種類であれWeChatというSNSサービスを介して行われます。
WeChatのメッセージはスマートフォンで確認するので見落すことが少ないため、こちらを好んでつかっているようなのですが、一方デメリットとして検索性が非常に悪い、ということです。
「あの情報はいつ頃なのか」というのを覚えておき、WeChatの履歴を遡るのは決して効率がいいとは言えないと思います。
この点については、授業が開始された後、見落としがあってはいけないより重要な情報をやりとりする際にはmailを利用してもらえるよう、リクエストするつもりです。

またもう一つの問題として「バッテリーの持続」が挙げられます。
こちらの学生はこのWeChatが非常に大好きで、四六時中チャットを繰り返しています。
またLineと同様グループチャットも可能であり、こちらでかなりの情報をやり取りしています。
そのため、かなりの割合でグループの一部の人間にだけ関係する情報も既存のチャットグループを利用して情報交換が行われるため、直接自分には関係ない情報を多々受け取ることがあります。
その結果、スマートフォンの電池の消耗が尋常ではなく、1日持続しないことがたびたびあります。
自身に関係のない情報の受信のせいで、肝心な情報がとれなくなるくらい電源を消耗してしまうのは少々うんざりです。。。

思い返してみれば、日本の学生もスマートフォンの電源プラグや予備バッテリーを持ち歩くなど、常に電源を探していたように思います。
北京で学生になり、ようやくその理由がわかりました。


「郷に入れば郷に従う」のが私の考えですが、やはりまだまだ慣れない部分も多いです。
これから授業が始まるとまた別の問題も出てくるのかもしれませんが、慣れることや問題を解決していくこと全てが勉強であり、MBAであると考えるようにしています。

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1stセメスターの授業確定

前回の記事の通り登録・入学式が先週行われ、今週はゆるく各種オリエンテーションが行われていました。

そうこうしているうちに今週から授業開始。
ここからが本当のMBA生活です。

1. 1stセメスターの授業
先日、1stセメスターの授業が確定しました。
1週目から5週目までは以下の通りです。

1st semester-1
↑クリックすると拡大します。

6週目からまた授業が追加されるのですが、それは機会を改めて紹介します。

■ 講座の印象
ご覧の通り、1stセメスターはどこの大学でも学ぶような内容のものが並んでいます。
MBA教育の目的がマネジメントを養成することであり、マネジメントの仕事が判断をすることであることを考えれば、これらのことを知って判断すべし、というのは至極当然の気もします。

講義案内を読む限り、やはりどの講義も中国企業の実例を用いた説明や、中国企業のケースを使ったディスカッション、中国企業に関するリサーチプロジェクトなど、中国にフォーカスした内容となる模様であり、この辺りは大学側が私の期待に応えてくれるものと信じています。

■ スケジュールの印象
1stセメスターはコアモジュールのみなとは言えかなり緩い、という印象を受けます。
とはいえ、基本的な部分を大学で学びあとは自分で色々調べながら深掘りしていきたい(と今時点では思っている)私としては、これくらいの方が性に合っている気もします。
また、この期間を利用して中国語のレベルをゼロから(一気に)引き上げたいと思っていたので、ちょうどよいのかも知れません。

■ その他
各教授、教授をサポートするティーチングアシスタントから講義の準備に関するメールが相次いで送られてきています。
特に印象的なのは”Statistics”の教授からのメールで、要約&意訳すると、「統計学というのはMBAの授業の中でも根幹をなすものだ。厳しくいくつもりなので覚悟するように」という感じです。
私は理系でかつ分析を専門としていた割には高度な数学は苦手なので、かなりの不安があります。


2. 清華大学の1stセメスター
一方、妻の清華大学の方は結構授業が詰まっている様子です。

北京大学では2ndセメスターで取る内容が1stセメスターの授業に組み込まれているなど密度が濃くなっています。
従い、授業以外に自分で何かを勉強することはほぼ不可能の様に感じます(幸い、私と異なり妻は中国語の勉強が不要です)。
印象としては「義務教育」という感じであり、スパルタ教育により基本を徹底的に叩き込む、というスタイルでしょうか。
明らかに上述の北京大学のスタイルとは大きく異なります。

さらに、オリエンテーション期間中にも関わらずケースコンペや企業へのコンサルサービス提供などの活動も入ってきており、かなりインテンシブな印象を受けます。

2つのプログラムの違いは、始まるとより鮮明になるはずですので、また機をみて報告します。


という訳で、2年間(実際は7月末終了なので22か月)の長く短い旅がいよいよ本格的に始まりました。
中国に来て1か月が経ち少々慣れてきて気が緩んでいるところもあるので、こういった節目を意識して気を引き締めたいと思います。

次回以降、初回の授業の感想を記事にする予定です。

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北京大学光華管理学院入学式

記事にするタイミングが遅れましたが、先週北京大学・光華管理学院の入学式が行われました。

1. 開催日
日曜日に行われました。
理由は、この入学式は光華管理学院全体の入学式だからです。
光華管理学院には学部生から我々のMBA、さらに企業のエグゼクティブが多く所属するEMBA(Executive MBA)を含めた全体の入学式のため、平日仕事があるパートタイムMBAやEMBAの方に配慮した日程になっています。

2. 様子

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↑会場の100周年記念講堂です。

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↑人数が多いので、座席指定のようです。

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↑開場直後。押し掛けてきています。

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↑ピンバッジをもらいました。

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↑式典開始を待っている間、なぜか合唱していました。

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↑式典中に歌う歌の指導をしています。

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↑記念撮影をしている人が絶えませんでした。

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↑EMBAの学生や、

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↑他の学生もほぼ集まり、式典開始です。

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↑司会進行。中国語。

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↑学長挨拶。中国語。

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↑新入生(学部挨拶)。中国語。この辺りからほぼ記憶がありません。

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↑気がついたら旗の授与式が行われており、無事エンディングを迎えていました。

という訳で、全編中国語の荘厳な式典を堪能しました。

この式典の最中、私の記憶が飛んでいる模様を隣に座っていたクラスメイトが写真撮影し、微信(中国版Line)でクラスメイト全員に共有されていました。

本日わかったことは、式典は日本と中国で大差ないこと、
そして、日本語でも意識がもうろうとする類いのものは、言語がわからないとそれがさらに加速する、ということです。

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Registerationに行ってきました

中国に来て約1か月、ついに北京大学への登録を行う日が来ました。


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↑一斉登録なのでしょうか、多くの新入生向けの勧誘が行われていました

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↑TV局も来ていたようです


登録とは具体的に次の2つのことを行いました。
1. 北京大学の学生としての登録
2. 留学生としての登録(留学生VISAの発給手続き)

1. 学生登録について
こちらは、さらに2つの登録に分かれます。
1) 北京大学への登録
2) 光華管理学院への登録

手続きの順番としては、2) =>1)の順番でした。
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↑一部分ではありますが、工事中だった我ら光華管理学院は無事に使える(?)状態になったようです

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↑中で登録が行われていたのですが、中国人の同級生はMBAオフィス側で登録手続きのサポートをしていました。おそらく先に登録手続きを済ませていたものと思われます

登録といっても、サインと連絡先を記入して終わりで、「ちゃんと指定の日に来ているよね」という確認だけだったような気もしています。
署名後、光華管理学院のロゴ入りバッグとポロシャツを受領して手続き完了です。

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↑うっすら学院のロゴが入っており、且つかばんとしてもかなりしっかりしているので使い勝手はよさそう

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↑中も収納スペース十分

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↑かばんの中にはシラバスなどが入っていました。

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↑ポロシャツ開封前

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↑スクールカラーとも違う、謎のデザインのポロシャツ

続いて、大学の登録手続きです。
主な作業としては、
① 学生証受領
② 授業料支払い
③ 保険加入
④ 構内インターネット利用手続き

でした。

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↑整理券をもらいます。111番でした。

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↑待っている間に、北京大学校長(一番右の男性)が現れました。突然私も握手を求められました。

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↑会社でいうところの辞令みたいなものでしょうか。

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↑学生証をもらい、いよいよ北京大学の学生です。

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↑いろんな案内をもらいました。


2. 留学生としての手続き
このあと、学生VISAの手続きに移りました。
ですが、このあとは嫌になることばかりが続き、写真を撮ることができませんでした。。。

具体的には、
① 必要書類である「中国での現住所証明書」を家に忘れる
→妻に電話してもってきてもらう。30分待ち。

② 申請用写真として日本から持ってきたものが「背景が白ではない。撮り直してこい!!」と言われ、書類却下。
→構内の証明写真屋で撮り直し。1時間待ち。

③ 再度列に並ぼうとしたところ、目の前で「午前中はここまで。午後は1時から」と言われる。
→1時間待ち

④ 1時間構内をうろついて戻ってくると、VISA申請には長蛇の列。
→1時間待ち

⑤ ようやくVISAの申請が終わり、帰途についたところでVISA申請を受け付けていた担当者から電話があり、「あなたのVISA申請用書類、コピーでOKと言ったんだけど、やはり原紙が必要なので持ってきて」と言われる。
→本日は受付終了。明日は休みのため月曜に改めて提出に行く。

結局手続きは終わらず翌々日まで持ち越しです。。。
海外に住むのはやはり容易ではないです。
これまで勤めていたときには、VISA申請等は全て会社がやってくれていたので、
本人は言われた通りのことだけをやっていれば良かったのですが、、、
これも1つの経験でしょう。

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中国MBAについて-2

前回に続いて中国MBAについて掘り下げてみます
今回は北京大学MBAについて、私の理解を記します。

China MBA
↑クリックすると拡大します。

「Peking University MBA」というキーワードをGoogleなどの検索エンジンで検索すると、2つの異なるMBAが出てきます。

A 光華管理学院(Guanghua School of Management, GSM)
まずは北京大学が単独で運営するMBA「光華管理学院」です。
この中にはさらに4つのプログラムが含まれています。

A-1 FMBA (Full time MBA) – Chinese Course
A-2 IMBA (International (Full time) MBA) - English Course
A-3 PMBA Part time MBA - Chinese Course
A-4 PIMBA Part time International MBA – English Course

フルタイムMBAとパートタイムMBAそれぞれの中に中国語で授業が行われるコースと英語で授業が行われるコースがあります。
中国語での授業が提供されている点が、他の海外MBAと異なる点と思います(日本のMBAで日本語と英語を併設しているところがあるのと同じです)。
この内、私が所属するのはA-2の「IMBA」です。
言語に関わらずフルタイムは2年間、パートタイムは3年間のコースとなっています。

■ 光華管理学院の特徴
① 「中国ビジネスで実際に行われていること」を学ぶこと
あくまで大学側の主張ですが、学生も全員この点について期待して北京大学MBAを選択しています。
授業内容も中国のケースを積極的に使い、中国の歴史や文化に基づいたビジネス習慣の特徴や市場の特徴などを学ぶことができるようになっています。

② 西洋圏と中国の比較ができること
講師陣もアメリカを中心に中国国外で博士号や修士号を取得した方、中国国外企業での豊富な実務経験を持つ方が多いため、西洋圏と中国の比較についても彼らの経験に基づいた講義・討議ができるようです(聞いただけなので実際はどうかわかりませんが)。
余談ですが、1学年上のクラスでは授業の中で太極拳を学ぶことがあったそうです。
今年もあるかどうかわかりませんが、中国を知る上では是非体験してみたいと思っています。

■ フルタイムMBAについて中国語コースと英語コースの違い(私が認識している点)
① 中国語コースの方が必修科目として指定されている講義が多く、英語コースは中国語コースで必修とされている講義も選択講義に入っている
② 中国語コースは(英語コースと比較すると)前半の1年間にかなり多くの授業が詰められている
③ 講師陣は中国人が多く彼らにとって英語は第二言語であるため、中国語の方が場合によっては伝えられる情報が多い(定性的な話ですが)
ただこの点に関しては英語圏以外のビジネススクールでも同様であると考えられるため、気にしても仕方ないことかも知れません。


B. BiMBA
北京大学には光華管理学院とは異なる、もう1つのビジネススクールがあります。
BiMBA (Beijing International MBA)です。
こちらは北京大学内に設けられている教育研究機関であるNational School of Development (NSD) により運営されています。
スクールの創設者は、世界銀行の副総裁を務めた方です。
ベルギーのVlerick Business Schoolと提携しており、プログラム卒業後はVlerick Business Schoolの経営学修士号が授与されます。
北京大学からは修士号は授与されません。
プログラムは17ヶ月間で光華管理学院と同じくフルタイムとパートタイムがあり、講義は全て英語で行われます。
特徴として講師陣は、BiMBA ownとVlerickの講師から成っており中国、欧州それぞれに深いインサイトを持つ講師の授業を受けることが可能な点ではないかと思います。

AとBを整理した結果が以下の通りです。
PPT-3.png
↑クリックすると拡大します。

BiMBAについては、学位の観点からすると北京大学から授与されるわけではないので「私立系」の分類なのかもしれませんが、組織上北京大学内に置かれているため、「国立大学系」としました。

日本からの留学生だけでなくその他の中国国外からの留学生もこの「光華管理学院」と「BiMBA」で混乱してしまった経験をお持ちの様なので、注意深く比べる必要があります。

以上が北京大学MBAについての現時点での私の理解です。
プログラム内容については、講義を受けた上で評価をし、改めて記事にしていきたいと思っています。

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

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BigTree

Author:BigTree
2013年秋から中国・北京大学のMBAに進学します。同時期に妻も中国・清華大学のMBAに進学します。2014年9月からは香港・香港中文大学 (CUHK) Business Schoolに交換留学します。本ブログでは、中国MBAの様子、夫婦でMBAを取ることについて綴っていく予定です。

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