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授業の感想-6

前回の記事で取り上げた通り、先週は普段の授業ではなく"Doing Business in China"という中国ビジネスに特化した講座でした。今回はその感想を書き連ねたいと思います。

1. 講座の全体構成
3時間 x 10コマの計30時間の講座です。
1コマ完結の形で計10人の講師が壇上にあがりました。
講義内容は、1) Outline, 2) Macro Economics, 3) Multi-National Corporation in China, 4) Finance x 2, 5) Marketing, 6) Made in China (Operation), 7) Negotiation, 8) Regulationなどがありました(1つは来週に延期された)。


2. 良かった点
1) 会ったことのない教授に会えた
基本はこのMBAに属している教授陣が教えるため、半分はどこかの授業で会ったことのある教授、半分は初めて会う教授陣でした。
Electiveでしか教えていない教授もいるため、私がその授業をとらない限り永久に会わない教授も居る訳なので、この機会で接点を持てたことは良かったと思います。特にマーケティングの講師は、前セメスターで教えていたマーケティングの教授に劣らずよい講師でした。
中国人の消費者心理について多くを学んだので、来週中国人クラスメイトと会った際に学んだことをぶつけて確認をしてみたいと思います。
なぜ中国人はブランド好きか?何の為に買うか?ブランドに対しての忠誠心は?などなど、日本でももしかすると書籍を探せば出てくる情報かも知れませんが、中国人が語ることでより「本物」の情報っぽく聞こえるので、中国人の行動を理解する上で欠かすことのできない貴重な情報だと思います。

2) 中国のいろんな数字を学べた
中国人に取っては常識的な数字(GDP, 成長率, 輸出金額、省別GDP)などに加えて、中国に関するリサーチ結果に基づいた様々な数字を知ることができました。
これらの数字が仕事に直接役に立つことはそれほど無いのかもしれませんが、知っているのと知っていないのでは「中国知ってる感」を出せる出せないに関わってくると思うので、教えてもらった参考文献ともども頭の片隅においておきたいと思います。


3. 悪かった点
1) 内容が広く浅過ぎ
良かった点の裏返しとなるのですが、あまりに広いトピックをカバーしているために、内容が多岐に渡りすぎていました。
10人の講師が入れば当然10の専門領域があり、それぞれの専門領域を結論づけるには3時間の講義ではあまりに短すぎます。
個人的にはトピック数を1/3に減らして2日で1つくらいのペースで行って欲しかったです。

2) 講義がレクチャー形式
この講座はElectiveであるため、MBA以外の生徒、特にExchangeでこの経営管理学院に来ている修士過程の学生が多く集まっていました(ここでは通常、修士過程とMBAは全く別の授業をプログラムが存在しています。学位は同じ経営学修士だと思うのですが、私もよくわかっていません)。
その為なのか、講師側もMBAで行うようなケースを用いたディスカッションは行わずに講義を進めていく人が大半でした。
それでもそれでも面白い授業は面白いので、教える人自体に問題があるのかもしれませんが。。。
途中から明らかに携帯をいじっている人の数が増えるのが目に見えて分かるのは、もはや学生側の問題ではなく教える側に問題があるといえるでしょう(それを計算してか、この講座にあてがわれた教室は3G/4G/wifi全てがつながりにくい場所でした)。

前回取り上げた本はまだ読了していませんので、読み終わり次第感想書ければと思います。
さらに次の書籍も購入しました。6年前の北京オリンピックの頃に発行されているのでかなり古いですが。。。

本当にヤバイ!中国経済―バブル崩壊の先に潜む双頭の蛇本当にヤバイ!中国経済―バブル崩壊の先に潜む双頭の蛇
(2008/05/12)
三橋 貴明

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Industry week -Doing Business in China-

またしてもセキュリティがどうとかの問題で、日曜日に更新できませんでした。。。
ので、そろそろ別のブログサービスへの移動を真剣に検討しています。

それはさておき、今週は通常の授業はお休みで、"Industry week"という名のintensive weekが開講されています。
この1週間は、1つの科目を集中的に勉強する期間となっており、この1週間で2単位もらえます。
5つのコースが開講されていますが、多くの外国人留学生が取っているのが、タイトルの"Doing Business in China"という講座です。
通常期間に開催されるCorporate FinanceやStrategyにおいても中国を例に取り上げる機会は他のビジネススクールと比較すると多いと思いますが、この"Doing Business in China"では100%中国について学ぶ1週間です。
取り上げる中身は中国マクロ経済、中国とのM&A、中国との交渉など、、、とにかく中国どっぷりの1週間(30時間)。

更に個人的に、この期間を利用して中国を深掘りしてみようと思い、Kindleで以下の本を購入し読み始めました。

データで読み解く中国経済―やがて中国の失速がはじまるデータで読み解く中国経済―やがて中国の失速がはじまる
(2012/11)
川島 博之

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ざっと見た感じで中国に関して否定的なデータが見解やデータが並んでいますので、普段聞いている講義との違いを意識しながら読んでいき、読後にこの"Doing Business in China"の1週間の感想と併せて報告できればと思います。

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2ndセメスターのグループワークについて

前回述べた通り、2ndセメスターのちょっと変わったグループについてです。

スタディグループ作り、最初の意図
2ndセメスターでも引き続き全科目異なるグループを構成することになったのですが、そのうち”Organizational Behavior”の授業は好きな人とチームを組んでいいこととなりました。
前セメスターで各人のパフォーマンスはだいたい分かっているので、やりやすい人と組むのは簡単なのですが、あえて自分から誘うことはせずに「待ち」の姿勢を貫くことにしました。

スタディグループ作り、経過
最初2グループほどから声をかけてもらったのですが、前セメスターで組んだことがある人がほとんどだったため今回はお断りをさせて頂き(実際はもう一つ別の大きなプロジェクトで一緒のチームにするつもりの人だったので、ここでは同じチームにはなることを避けました)、更にしばらく待っていると中国人の女の子から「まだ誰とも組んでないならチームに入らない??」と勧誘を受けました。
彼女とは前セメスターで組んだことがなかったので2つ返事で回答をした後に「で、他に誰がいるんだっけ?」と確認すると、、、全員中国人女性の集団でした。
彼女たち的にも全員女の子(かつ中国人)だとバランスが悪いと思っていたところに、何となくフリーでうろうろしている私を発見したのでしょう。

更なるアンバランス
私を加えて5人(私+中国人女性4名)となったのですが、1チーム6名との要求があることからもう一人足りません。そこで私は、たまたま授業を欠席していたアメリカ人の男をチームに入れることを提案し、なんとか男女比バランスを保とうと思ったのですが、、、その彼には既に他チームの触手が伸びており獲得は失敗に終わりました。
その結果、最後の一人はまたしても中国人女性。。。結果、日本人男性1+中国人女性5の圧倒的にバランスの悪いチーム構成となりました。
この授業を取っている女性が恐らく12-3名なので、1チームで約40%近くの女性を占めていることになります。


全く意図せずにできたこの不思議なチームは、その後Strategy Managementでもほぼ同じメンバーでチームを構成しました。
この2つの授業が月~木の午前中にあり、授業後にたいてい15分程度のチームミーティングを行ってから昼食に行くため、ほぼ毎日女子に囲まれて昼食を取るという、端から見れば天国のような日々を過ごしています。
そんな過ごし方をしていた結果、更に面白い(?)ことに発展していくのですが、それはまた別の機会のお話とさせて頂きます。

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↑プロジェクトでインタビューをしたときの写真です。

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↑同じくインタビュー時の写真。取材対象者も女性のため、女性が私を取り囲んでいます。

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2ndセメスター 授業概要

またしてもセキュリティがどうとかいう問題で全くログインができませんでした。。。
ずいぶん間隔が空いての更新となります。

既に2ndセメスターも4週目に突入していますが、現在履修している科目について概略を紹介したい思います。

1. Organizational Behavior
組織運営に関する授業です。
個人的にはこの授業が一番興味深いと感じています。
具体的なサブジェクトは人のパフォーマンスをどう評価するか、優秀な人材をどうキープするか、文化にどうフィットさせるか、「关系」は。。。などです。
私は今の所起業をするつもりはなく、どちらかと言えば大きな企業で大きなプロジェクトに関わっていきたい、と思っており(この先どうなるかはわかりませんが)、この授業でのケースは大企業のケースが多く取り扱われているので、経験上当てはまると思うこともあるし、抽象化するとそういう風に言えるのか、と納得することが多い授業です。
さらにこの授業ではチームプロジェクトが課され、そのためのチーム編成は自由だったのですが、このチームが「男一人、女5人」と素晴らしく偏ったチームになってしまいました。
他のクラスメイトがどう思っているかは知りませんが、この環境(美人の若い女性だけのチームで仕事する)ことは生涯二度とないはずなので、十分にエンジョイしたいと思います(いずれ顔を伏せた状態で写真を紹介することもあるかと思います)。

2. Corporate Finance
内容はタイトルのままで、教えるのはMBAのAssistant Deanという偉い人が教えています。
その教授曰く、本来この授業は2つに分けるだけのボリュームがある、とおっしゃっていました。その通り、これまで4回授業を受けましたが私は早くも内容を見失いつつあります。。。
だったら2つに分けてくれよ、と言いたいところです。
この授業のチームは教授によりランダムにアサインされ、特筆すべきことはありませんでした(フランス人、韓国人x3、私)。

3. Strategy Management
戦略の授業です。
「良い戦略、悪い戦略(Good Strategy, Bad Strategy)」の著者であるリチャード・P・ルメルト氏の教え子である教授が教えています。この教授は次学期からヨーロッパの大学に移るそうで我々の授業が北京大学MBAで教える最後の授業となるそうです。
基本はケースを基にしたディスカッション形式です。
予めスタディチームを組成して準備をしてきて、授業で当てられたチームが最初の説明を行い、それに基づいて議論を進めていく、という形を取っています。
面白かったのは、誰も「プレゼン資料を用意しろ」とは言っていないにも関わらず、前セメスターのマーケティングの授業で私と同じチームだったドイツ人のいるチームはプレゼン資料を大量に用意して(しかもこの先数個分の)自信満々で臨んだのですが、教授から「そんな資料は必要ない」と一刀両断されたことです。それがショックだったからなのか、準備万端にも関わらず発言回数が減っていきました(もしかすると、ケースの分析自体が正しい方向では無かったのかもしれませんが)。
この授業のスタディチームは、当初前述のOrganizational Behaviorと基本構成は同じく「私+美人5名」で、私はそれに更に女性メンバーを加えて(7人が基本構成だと言われたので)やろうと思ったのですが、それを知って知らずか割り込んできた男2名がおりました。。。加えて美人5名のうち1名が脱退するハプニングなども加わり、最終結果は「男4名、女4名」という半々(それでも他のチームからすれば多いのですが)の構成になってしまいました。。。

4. Operational Management
サプライチェーンマネジメントを中心とした「判断」をするための材料を整理するための授業です。
ビジネス小説「ザ・ゴール」が推奨課題として挙げられている、と言えば大方の人は内容を察して頂けると思います。
進め方は講義少々、演習+ディスカッションが大部分でまあまあ飽きの来ない内容です。
この授業のスタディチームは教授によるランダムセレクトだったのですが、ここでついにクラスで一番「やりにくい」とされる人物と同じチームになりました。。。
今のところは噂される「やりにくさ」を感じることは無いのですが、影響はディスカッション岳でなく彼の作るアウトプットの質(しかも英語の質)に問題があるようなので、このあたりは気をつけなくてはならないようです(すでに1つ出してしまいましたが)。
この分野、私は非常に関心が高くElectiveの授業でも取ろうと思ったのですが、残念ながらそちらの授業は人数がそろわなかったため開催されませんでした。そのため、次の授業をElectiveとして取っています。

5. Financial Statement Analysis (Elective)
MBAのCo-Directorであるアメリカ人教授(元PwCのパートナー)教えている授業です。
中国に20年近く住んでいることから変わり者であることには間違いなく、話も非常にユーモアに富んでいます。
また英語ネイティブの教授だからでしょうか、この授業を選択しているのは圧倒的に欧米系の学生(主にExchange Student)が多いです。
授業の進め方は、会計の授業で習う基本的な項目の復習に加えてチームに課せられた「中国企業の財務諸表分析」のプレゼンが中心です。


この5科目に加えて、さらに「Case Study on Corporate Finance」の授業に座っているので、結構ハードな2ndセメスター前半戦となりそうです。

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プロフィール

BigTree

Author:BigTree
2013年秋から中国・北京大学のMBAに進学します。同時期に妻も中国・清華大学のMBAに進学します。2014年9月からは香港・香港中文大学 (CUHK) Business Schoolに交換留学します。本ブログでは、中国MBAの様子、夫婦でMBAを取ることについて綴っていく予定です。

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