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Night Bus Tourに参加しました

香港中文大学(CUHK)MBA officeの計らいにより、night bus tourに参加しました。

night bus tour

このバスツアーには、Full Time MBA (class of 2016, つまり今年の入学生)だけでなく、パートタイム(Eveningとweekendがあるらしい)と私を含めたExchange studentが参加できました。
参加者は意外と多く総勢で7-80名、バスを2台使いました。

これが他の学生とのファーストコンタクトだったので、どんな人たちがいるんだろうか、と多少の緊張はありましたが、すぐに中国人が声をかけてくれて、しかもその中国人が日本に留学したことありかつ奥さんが日本人という偶然も重なりそこから一気に他の学生とも仲よくなっていきました。
かなり偶然に助けられた感があります。

参加していた学生は、中国系が5割程度でその他インド人が1-1.5割、ドイツ、ロシア、アメリカ、イギリスなどなど全然把握できていませんが、聞いた感じはそんなところです。とにかくインド人割合の多さが印象的でした。

北京大学ではパートタイムの学生と交流する機会がほとんどなかったのですが、今回は私が夜間・週末の授業を取るため、彼らと一緒に授業を受ける機会が多くなることは必然のため、事前にパートタイムの学生と知り合えたことはきっと授業でもプラスに働くものと思っています(1人で生き残るのはやはり難しいですから)。

肝心のバスツアーですが、結局一体どこをどうまわって行ったのかもよくわからず1.5時間程香港をぐるっとして終了しました。
その後、一部の人間とバーに飲みに行ってそこで出会った謎のメキシコ人と盛り上がり、これから4か月の香港生活はエンジョイできそうな感触を得たのが最大の収穫ではないかと。

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CUHK初登校

前回の記事で案内した通り、この9月からは香港・香港中文大学(Chinese University of Hong Kong, CUHK)Business Schoolに交換留学にでます。

本日は、そのための登録などなどのためにCUHKキャンパスを訪問しました。

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↑MTRの「大学」駅で降ります。

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↑大学駅です

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↑降りるとコンビニやら食べ物屋やらが少し並んでいます。

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↑全体マップです。

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↑関連箇所の拡大です。まずは我々MBA生の拠点である「Cheng Yu Tung Building」を目指します。

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↑駅を降りるとすぐ見えます。

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↑入り口です。

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↑中は3-4階分程度吹き抜けになっています。MBAオフィスは14Fなので、吹き抜けの更に上です。

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↑MBAオフィスでパスポートのコピーをとってもらったり、必要書類にサインしたりしてる間に今年のBrochureをもらってきました。

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↑次に語学系の授業の一部行われる"Yasumoto International Academic Park"に行ってきました。その行く途中に運動場があり、バスケもできそうです

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↑ビルの真ん中を階段が突っ切る構造になっています。

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↑3Fくらい。まだまだ続きます。

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↑3Fから下をみると、結構高い

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↑1Fはセミナーをやるような講堂的なものがいくつかあるようです。

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↑ここも

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↑本屋。CUHKの学生は1-2割引きで本が買える模様。

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↑上まで行けば、海?も見える。が、今日はあいにくの天気で...

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↑最後に、学生証をPick upして、今日のところは終了。

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↑おまけ。香港にもおなかを出している人がいました。しかも学内。

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ご報告(3rdセメスターについて)

前回まで2回にわたりこの1年間を振り返り、9月から始まる2年目、残された10か月に向けてやるべき事を整理しておく機会を設けました。
前回までの振り返りで2年目は、

1) 単位取得(卒業まであと8 credits + 修論)
2) 中国語の上達(目標HSK 5級取得)
3) 旅行(特にクラスメイトが行った北米)(←やるべきことか?は議論がありますが...)

が最低限やるべき事で、それ以外には

4) 中国人との交友関係深化
5) 中国ビジネスの更なる理解(特にB to B)
6) 中国の歴史の勉強(特に近現代史)

など、中国に関する知識をより深めたいと考えています(現時点)。
ここからは授業も少なく自由になる時間が多くなるので、4) -6)に割ける時間もそれなりに多くなると思っており、特に4)については2)にもつながるので結構重要視しています。

ですが、特に4)ですが中国人クラスメイトの大半は交換留学およびデュアルディグリープログラムのために北米、欧州に行ってしまっています。当然ながら他大学から交換留学デュアルディグリーで北京大学に入ってくる人もいるのですが、彼らが中国人であるわけはなく、4)-6)を達成するのはなかなか難しそうです。

そこで3rdセメスター(9月-12月)、私は香港の香港中文大学Business Schoolに交換留学に出ることにしました。

CUHK logo

交換留学に出る大きな動機は、前述の通り「北京大学に残っていても、中国人がほとんどいない」ことが一番大きな要因です。で、どうせいないんだったら違う角度から中国をみるのも悪くはない、と考えたためです。
香港のMBA(HKUST、香港大学、香港中文大学)については日本人学生の数が多く個人ブログだけでなく大学の日本語サイトも充実しているのでこのブログで改めて説明するようなことはしませんが、私がその中でも香港中文大学(CUHK)を選んだのは、「中国ビジネスに強い」ということを売りにしているからです。

ざっと名簿をみた限りでは何人か大陸から交換留学で来ている学生もいますし、CUHKのclass of 2015やclass of 2016(今年入学)の学生にも大陸の学生はいるだろう、と勝手に期待しています。
またこれまで香港には1度、しかもトランジットの7時間しか滞在したことがないので、香港がどんな都市なのか、どんな行政体制なのかを知りません。
変換から17年が経った現在の香港がどれだけ大陸の影響を受けているか、是非感じてみたいと思います(変換前との比較はできませんが)。

明日から香港に入ります。

香港中文大学Business Schoolの詳細については、別の機会に記事にしたいとします。

ついにFC2をVPNなしで使えるときが来ました。
これでこれまで発生していたなんだかよくわからないログイントラブルがなくなる事を期待します。

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1年間のまとめ-2

今回は学外での活動についてまとめます。

2. 課外活動
1) 活動内容
- 中国語
これが一つの大きな目的で、所期の目標は「HSK 5級をとる」ことでした。HSKとは「Hanyu Shuiping Kaoshi(汉语水平考试)」の頭文字を取ったもので、国際的な中国語検定です。1級から6級まであり、6級が一番難しくなっています。HSKの定義に従うと、5級というのは「中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞したりでき、中国語を用いて比較的整ったスピーチができる。2,500語程度の常用中国語単語」くらいのレベル、とあります。
結果は、、、5級どころかHSKを受けるに至りませんでした。理由は明白で、1) 思いのほか授業や課題、グループワークに時間をとられたこと、2) 1)のせいにして勉強をさぼったこと、3) 目標が高すぎたこと、です。特に5級の難易度を見くびっていたことは否めません。現在は地に足をつけて4級の勉強をしており、あわよくば年末までに5級取得といきたいところです。

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株式会社スプリックス、国家漢弁/孔子学院総部 他

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- コンサルティングプロジェクト
MBAと言えば、ケースコンペ。なので、何か1つケースコンペに参加してみたい、と思っていました。
以前記事にもしましたが、講義の一環であったIPP(Integrated Practicum Project)とは別に、同じ時期に日系企業のリーダーシッププログラムへの参画というかたちでコンサルティングプロジェクトをやっていました。ケースコンペとは違うのですが、企業の教育プログラムに参加させていただくことができ、これはこれで貴重な経験ができました。なにしろ対象企業の副社長の話を聞く事もできたのですから、実際のコンサルティグプロジェクトさながらです。詳細は以前も書きましたが秘密保持契約があるため、割愛することにします。

- ソーシャルウェブプロジェクト
平たく言えば、「日中関係改善草の根活動」プロジェクトで、マスコミが伝えない中国人のリアルな姿を伝えていこう、というプロジェクトで、私もこの7月からストーリーテラーとして参画させていただいています。具体的にはクラスメイトの中国人にインタビューをして、彼らの生い立ちや将来の夢、日本について思う事などをありのまま伝えていく、という内容です。このインタビューを通じて、それまで普通に話していたクラスメイトの真実を知る事ができたこと、このブログ以外に自分の言葉を発信する場を得た事は貴重な経験です。

2) 交友関係
学外での交友関係は、何と言っても清華大学のクラスメイトでしょう。これこそが夫婦で同じ時期に同じ場所で別の大学に通うメリットであると考えています。恐らく7-8割は既に面識あり、そのうち10名程度はパーティしたり郊外に出たりボードゲームで遊んだりといろいろ交遊させてもらいました。こういった”weak tie”と呼ばれる関係を多く持つ事もMBAでやっておくべきことの一つだと思います。
反省点は、MBA以外で日本人と交流する機会をほとんど持てなかった事です。MBAの中で交流関係を完結させてしまい、在中の日本人の方とはほとんどお会いすることがありませんでした。これは推測ですが、きっと海外に出ている日本人同士の結束というのは日本にいるときよりも固いものなのではないかと思うのです。それが中国ともなればなおさら。2年目はより多くの在中邦人とお知り合いになる機会を作ります。

3) その他イベント
メインは旅行です。目標は「中国全省をまわる」ことですが、ここまでまだ四川省(成都)と陝西省(西安)にしかいけていません。クラスメイトは結構いろいろ旅行をしているので、私は時間の使い方がうまくなかった(もしくは課題に対する割り切りが足りなかった)のだと思います。2年目は時間の許す限り中国国内をまわりつくすことが目標です。
中国国外では、ネパール、マレーシア、シンガポール、アメリカに行ってきました。アメリカはスタディトリップで行っているので課外活動ではありませんが。クラスメイトの多くがアメリカ、カナダに行ったので、彼らに会いに行くために一度は北米に行く事になるでしょう。


以上、振り返ってみると来る前にはやりたい事はたくさんあったけれど、1年振り返ってみると意外とできてないことが多いことに気づかされます。
かといって別にぼーっと過ごしてきたつもりもなく、それなりにやることはやったと思っています。従いこれからは「やらないこと、やりたくないこと」をはっきりと決めること、まさに時間管理の技術を磨き上げることが残った時間でやるべきことであり、達成感を得るための方法であると再確認した次第です。
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1年間のまとめ-1

今回から1年間のまとめに入ります。

まとめ方としては、、、
1. 大学
1) 講義・課題
2) 交友関係
3) その他イベント
2. 課外活動
1) 活動内容
2) 交友関係
3) その他イベント

について、それぞれ所期の目標とそれに対する達成度についてまとめます。

1. 大学
1) 講義・課題
目標は「英語で中国人相手に経営に関する議論をリード/サポートすること」、「英語のプレゼンテーションに慣れる」でした。個別の科目についてというよりも、一般的なビジネススキルを磨くことに焦点を置いていました。
議論のリードについて言えば目標はほぼ達成でき、英語のプレゼンテーションに関して言えば75%程度は達成できたと思っています。
クラスメイトのほとんどは私より若く、また年齢を重んじるアジア人が多い事から自然と年長者である私がリーダーシップを取る機会が多かったです。私自身は自分でリードするだけでなく彼らにもリーダーシップ経験を積んで欲しいと思っていたので、特に2ndセメスターからはなるべくサポートに回ろうと意識しました。ただ、任せておくと議論が発散しやすいので、時間がないときなどは我慢できずにイニシアチブをとってしまいましたが(放っておくといつまでもしょうもないことを議論し続けるので)。クラスメイトの特徴として、知識は豊富だけれどそれをどうやってまとめていくか、議論をどうやって収束させていくか、という点に慣れていない人が多かったので、「若手の教育」というシチュエーションを想定したトレーニングになったかもしれません。
また、プレゼンテーションについては日本語でももともと得意ではなくむしろ下手なほうなので相当苦労しました。日本語よりも綿密に準備やノートを作ったりするのですが、一度話す内容を忘れたりつっかえたりすると、そこから戻ってくるまでにかなりの時間を費やしてしまうこと、英語で抑揚をつける事がやはり難しいこと、デリバリー(聴衆へのアピール)にまで気をくばれないことなど、課題を挙げればきりがありません。第3セメスターでは特にプレゼンテーション技術の向上に注力していきたいと思います。
講義自体に対する満足度は50%程度です。もともとあまり期待はしていませんでしたが、決してレベルが高いとは言えないと思います。意図的にレベルを落としているようにも感じました。個人的な意見としては、教える内容をもっと濃くすれば必然的に学生もそれに引っ張られていくと思うのですが。
もう一つ要因として挙げられるのは、学生の授業に対する意識の低さです。以前一度アジアの他のMBAの授業をいくつか見ましたが、講師の教える技術レベルとしては同じだったかもしれません。差がつくのは、学生同士のディスカッションと学生の意識の高さによるところだと思っています。こちらの学生、特に中国人は授業よりも新たな就職先探し熱心であり、課題に真剣に取り組むことや授業に参加する事自体にモチベーションを持っていません。また結婚している人も多く、彼らは家庭での時間を大切にする中国人らしくグループディスカッションに参加する時間が短かったり、課題への取り組みが中途半端だったりと期待を大きく下回るパフォーマンスでした。
これらの結果、講義に対する満足度は全体的に低くなり、中国人だけでなく留学生のモチベーション低下につながったものと考えられます。
これを改善するには、まずはコンテンツ、授業をもっと充実させるべきでありもっと単位取得の基準を厳しくするべきでしょう。例えば、多くの授業はテストで50%決まってしまいますが、授業中の貢献度を50 - 60%にして、かつ授業を必死でやらないとついてこられないレベルにすることで多少は変わるのではないでしょうか。

2) 交友関係
目標としては、「中国人の友人を多く作る」ことでした。それがここに来た目的の1つであり、中国を理解する上で最も効果的なのは明白だからです。
その視点では、1stセメスターは達成できたとは言えず、2ndセメスターは中国人女子のグループにしっかり食い込んだことで達成度は90%程度と言えるでしょうか。彼女たちとの普段の会話から中国文化や政治・経済の話、日本の話、今どきの中国人女子の話などをできたことはいい経験となりました。惜しむらくは、男子の一部とあまり話さずに終わってしまったことでしょうか。
また、以前の記事で述べた通り、IPPという中国企業向けのプロジェクトを通じて非常にいいメンバーと仲よくなれました。
こちらに来る前には日本人がどう思われているか結構不安でしたが、来てみればもちろん日本という国や政治家に対してはいい印象を持っていないものの、日本の文化などには高い関心を持つ人が多く、私が知らないディープな世界を知っている中国人も多くいました。歴史認識と併せて日本の文化や食についてもっと勉強する必要性を感じています。

3) その他イベント
クラスで1-2か月に一度程度はパーティを開催したり、MBA内のバスケットボール大会に参加したりしていました。主要なイベントにはほぼ参加していたので、クラス内でのプレゼンスという意味ではかなり高かったと思います。反省点は、自分で何かを企画することがなかった点です。特に目標は定めていませんでしたが、満足度としては40%でしょうか。

次回は、大学外での活動についてまとめます。

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中国に関する小説の紹介

引き続き1年間のまとめをしているため、つなぎの記事としてこちらに来てから読んだ、中国を舞台とした小説を紹介いたします。

こちらに来てから特に経済小説を多く読む様になったのですが、その中でも深井律夫氏の小説は非常に勉強になりました。
氏は現役の銀行員であり、大学で中国語を専攻、おそらく業務上でも中国に関与されているものと思われます。中国のビジネスのみならず文化・言語にも造詣が深く、私のような中国初心者が中国ビジネスが何たるかを学ぶにはうってつけの小説です。
小説は現在3つ出版されており、うち2つは同じ主人公が出てきます。
どれも非常に面白くあっという間に読み終えてしまうのですが、私のおすすめは「巨大市場」です。

巨大市場 (角川文庫)巨大市場 (角川文庫)
(2013/03/07)
深井 律夫

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中国企業による日系企業のM&Aがテーマで、中国におけるM&Aの制約やPMI(Post Merger Integration)の話などが非常に緻密に描かれています。
また、経済小説では小説の背景となる専門用語や経済に関する知識の説明にページを多く割く必要があるため登場人物の描写が淡白になりがちなのですが、本書については主要人物の特徴が際立っており、イメージを膨らませやすく、入り込みやすくなっていると思います。
かといって、ビジネスの描写がおろそかになっているかというとそんなことはなく、私はこれまで中国ビジネスに関与したことはないのですが、一部の話を中国人に振ってみても「あー、そういう話はよくあるよね」と言われ、そこからさらに深く突っ込んでいくこともできました。
中国人の共感を得られ、話のネタとなるくらい細かく描かれていると思います。
また私の場合は、「このレベルの本が書けるくらい、中国ビジネスについて詳しくなりたい」と、これらの書籍を目標として意識するようになりました。

引用文献も豊富でそれらも併せて読むとかなり中国ビジネス、文化に対する理解が深まるものと思いますので、これから中国に来ようと思う人には是非おすすめです。

覇権通貨 小説人民元 (角川書店単行本)覇権通貨 小説人民元 (角川書店単行本)
(2013/05/16)
深井 律夫

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↑こちらは、「巨大市場」の続編です。
通貨「人民元」がテーマです。

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

MBA留学で使った日本語の参考書たち

振り返りを行いたいと思っていますが、なかなかまとまった時間が取れないので、振り返りの一環として「MBA留学で使用した日本語の書籍」について書いてみたいと思います。

英語の授業であれば使用するテキストは当然英語ですが、勉強したことない科目を英語で最初から勉強するのは、高い英語力がある人を除けばかなり時間がかかります。
留学中は授業だけに時間をとられるわけにはいかない(というのは私だけかもしれませんが)ので、効率よく勉強するためにも母国語の参考書を持っていくべきと思います。

1. 基本書籍
- グロービスMBAシリーズ
定番中の定番ですが、非常によくまとまっていますので、エンジニア出身の私が出発前および基本を理解するときには重宝しました。ちなみに私が持っているのは、「アカウンティング」、「ファイナンス」、「マーケティング」、「ビジネスプラン」の4つです。

2. 科目別
1) ファイナンス
- 道具としてのファイナンス
おそらく最初の1年で最も使用頻度が高かった書籍です。
名前の通り、理論を学ぶだけでなく実際にどうやって知識を使うか、さらにはExcelでの計算の仕方やフォーマットまで提供しています。授業中の課題、ケース分析、テスト準備に大活躍。正直、この本がなければファイナンスを乗り切るのは危なかったかもしれません。。。
次のセメスターもファイナンスをとるつもりなので、この本は私に取って欠かすことができないものになるでしょう。

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
(2005/08/25)
石野 雄一

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- あわせて学ぶ会計&ファイナンス入門講座
こちらも併せて使用していました。
北京大学では1stセメスターで会計を、2ndセメスターでファイナンスがありこの本の順番通りに進んでいったので、会計とファイナンスをつなげる本書のコンセプトが非常に受け入れやすかったです。
また、この書籍で推奨されていた経済小説(ハゲタカ、トップレフトなど)も読みました。経済小説は勉強には向きませんが、興味関心を持つためには非常にいい材料だと思います。

あわせて学ぶ 会計&ファイナンス入門講座あわせて学ぶ 会計&ファイナンス入門講座
(2013/04/26)
保田隆明、田中慎一 他

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新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)
(2013/09/13)
真山 仁

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新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫)新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫)
(2013/09/13)
真山 仁

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2) 統計学
- 完全独習 統計学入門
統計学をまったく学んだことが無い人または学んだけど時間が経って忘れてしまった人は準備としてこれを読んでおけば十分対応できると思います。概念を理解することが難しい統計学を簡単に理解できるので、講義期間中はたびたびこの本に戻って基本を思い出していました。

完全独習 統計学入門完全独習 統計学入門
(2013/06/17)
小島 寛之

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3) ミクロ経済学
- ゲーム理論の思考法
ミクロ経済の中で特に関心が高かったゲーム理論だけ参考書を買いました。この書籍もゲーム理論を深く掘り下げている訳ではないのですが、基本的なゲームが網羅されているので、ゲーム理論とはなんぞや、を理解するためにはこれで必要十分です。この書籍を理解した上で大学のテキストやケースを検討するのはいいと思います。

ゲーム理論の思考法 (中経出版)ゲーム理論の思考法 (中経出版)
(2012/09/07)
川西 諭

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4) 戦略
- 良い戦略、悪い戦略
以前紹介した通り担当教授がこの本の著者の弟子であるため、使用されたケースもこの中のものがいくつか出てきました。ソリューションがアカデミック寄りの本ですが、世の中で謳われている「戦略」がいかに陳腐なものかを理解するにはいい本です。シンプルであることを貫くのは難しいことですが、ケースの準備をする上でロジックやソリューションが複雑にならないよう心がけるきっかけになった本です。

良い戦略、悪い戦略良い戦略、悪い戦略
(2012/06/23)
リチャード・P・ルメルト

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- 経営戦略全史
直接戦略の講義に関連するわけでは無いのですが、戦略の歴史を俯瞰した上で戦略の授業(ケース)に臨むと議論が深まるのではないでしょうか(私は読み切れませんでしたが、、、)。

経営戦略全史 50 Giants of Strategy (ディスカヴァー・レボリューションズ)経営戦略全史 50 Giants of Strategy (ディスカヴァー・レボリューションズ)
(2013/05/09)
三谷宏治

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留学先に多くの書籍を持っていくことは難しいことですが、最近はkindleをはじめとした電子書籍が充実しており、上記の本はほとんどkindleでも販売されています(だから選んだ、ということもありますが)。基本をさらっと勉強したい人、英語での授業前に準備しておきたい人、効率よく準備して他のことに時間を使いたい人にはいいと思います。

テーマ : MBA
ジャンル : 学校・教育

アジアMBA本の紹介

1か月ほど前ですが、チャイナMBAマネジメント教会(CMMA)を中心としたアジアMBAの卒業生によって、「アジアでMBA」という本が出版されました。


アジアでMBA――もっと気軽に、もっと成長できる場所へアジアでMBA――もっと気軽に、もっと成長できる場所へ
(2014/07/15)
梶並 千春、チャイナMBAマネジメント協会 他

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執筆の発起人となった梶並さんという方は、4年前の2010年に香港中文大学MBAに入学された方です。
梶並さん他、21名のアジアMBA卒業生による体験談が盛り込まれています。
帯にコメントを寄せていただいている田村耕太郎氏も自著の中でをアジアで学ぶことの重要性を説いておられ、これらをきっかけにますますアジアMBAが日本人にとって有力な選択肢の1つとなっていくのかもしれません。


君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?
(2012/06/28)
田村 耕太郎

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書籍化するにあたって「ストーリーを美化しているんじゃないの??」と思われる方もいるかもしれませんが、私は実際これらの体験談を執筆されておられる方々にお会いして直接話を伺っており、そこで聞いた内容通りのことが書いてあります。平たく言えば「泥臭い」のです。ここで内容についてあまり多く触れると書籍の売上に響き梶並さんはじめCMMAの方に怒られそうなのでやめておきます。

私が通う北京大学MBA、妻が通う清華大学MBAはもちろん、CEIBSなどの大陸MBA、香港、シンガポール、インド、韓国、日本のMBAの卒業生による、欧米MBAとは異なる体験談は「こんな形のMBAもあるんだ」ということを理解いただくにはうってつけの書籍です。

テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

2ndセメスター後半まとめ

2ndセメスターが終了してからずいぶん時間が経ってしまいましたが、ここからしばらく、2ndセメスター後半の振り返りと、今年1年間の振り返りをしていきたいと思います。
本来もっと早くすべきだったと思うのですが、、、突然やろう、と思ったのにはそれなりの理由がありまして、それはこの振り返りの最後に述べることにします。

今回は2ndセメスター後半(5月-7月上旬)の振り返りです。

1. 授業
前半の授業については、こちらこちらでまとめています。
後半はIPPを含めて2科目だったので、実質授業は1つでした。

6) Business Beyond Profit in China
題の通り、中国における非営利法人(NPO)に関しての学びです。今までの中で一番中国色が強い科目でした。教えていたのはアメリカ人でしたが。。。
良かった点は、全講義ケースだったので全部で10の中国におけるNPOの成功/失敗事例について多くを学ぶことができたことです。また、ほぼ各回ゲストスピーカーがやってきてそれぞれが所属/運営するNPOの実例を紹介してくれたことです。特に印象に残っているのは、雲南省でコーヒー農園を営んでいるアメリカ人のスピーカーと、中国で30年以上環境関連のコンサルをやっているアメリカ人女性です。彼らはすでにNPOの経営者として成功しており、かつ外国人である点が興味深い点です。
悪かった点としては、プレゼンがあまりに多く、そのためにディスカッションが薄まった点です。
この講義では各回予め分けられたグループでケースに関して与えられたお題についてプレゼンをするのですが、そのプレゼン時間は3分と短いため各グループ1人で行います。すると何が起こるかというと、各回プレゼン担当以外はケースを読んで来ないどころか授業にも来なくなり、最後の方に出席していたのは受講者の半分くらいといった状況になりました。また、全部のグループのプレゼンに1時間近く割かれるために、議論の時間が足りない、といった問題点もありました。そもそも5月末まで授業があったために学生、特に中国人はインターンをしている学生が多く、授業にそもそも来れないといった事情もあります。インターンを推奨するのであれば、もう少しスケジュールをなんとかしてほしいものです。コンテンツとしては非常に面白いのですが、その辺りの詰めの甘さがこの大学の特徴であると理解してきました。

7) IPP (Integrated Practicum Project)
こちらは以前別で振り返りを行っているので、ここでは割愛させていただきます。

2. 課外アクティビティ
1) 普段
授業は1つ(週2回)でしたが、その間にIPPを進めていたことと、さらに2つ別のプロジェクトを並行して進めていましたので、それなりにやることはあった、と思っています。

1つは、日系建材メーカーのリーダーシッププログラムに、中国の大学に通うMBA生として参画しており、その中で同社の中国マーケットへの参入方法について検討し、提案するというプロジェクトを進めていました。このプロジェクトは北京大学、清華大学の全学生に対して公募がかけられているもので、スポンサーによるインタビュー(という名のプロポーザル)によって参加できるグループが選定される、というものでした。通常のケースコンペとは異なるのですが、一応報奨金はでました。
私はクラスメイトの仲のいい女の子の1人に声をかけられて参加を決意し、もう1人私と仲のよい中国人(国籍はカナダ)に声をかけてチームを編成しました。
本件に関しては、どこかで忘れないうちに別でまとめてみたい、と思っていますが、秘密保持契約の関係でどこまで書けるかどうか不明です(なので、今までも記事にしませんでした)。

もう1つのプロジェクトは、大学ではなく知り合いを通じて参加させていただいているソーシャルウェブプロジェクトです。このプロジェクトは、「日中関係を草の根活動で改善していく」ことを目的としたもので、中国人が日本人を、日本人が中国人をそれぞれ自分の国の言葉で紹介していき、それぞれの国の人たちの、マスコミでは伝わらない「本当の姿」を伝えていっています。震災直後から始まったこのプロジェクトに、私も参加させていただいており、この7月から連載がスタートしました。私が紹介する中国人はもちろん、クラスメイトの中国人です。彼らはどんなバックグラウンドを持っているのか、これから何をしたいのか、日本についてどう思っているか。。。など、クラスメイトだからこそ聞くことができた「本音」を伝えられれば、と思っています。

2) パーティ
3) Farewell

これらについては、以前の記事(こちらこちらなど)で紹介しました。夏休みに入り既に新しい土地に移り住んだクラスメイトもおり、もしかするともう二度と会わない。。。なんて考えると、FacebookなどのSNSでつながっているとはいえ寂しさを感じます。

というわけで、後半の2か月は、プロジェクト3本とクラスメイトとの交流にもっぱら時間を割きました(あと中国語も当然)。

次回は、この1年間を改めて振り返ってみたいと思います。
昨年の今日、2013年8月3日に私は北京に来ました。今日から北京生活2年目が始まった訳です。
残り11か月(2015年6月末卒業なので)となり既に折り返し地点を過ぎた今、これまで何を得たのか棚卸しをしてみたいと思います。
これには1週間程度かかるかもしれないので、次回の更新は来週を予定しています(とはいえ、最近更新頻度がめちゃくちゃなので。。。)

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プロフィール

BigTree

Author:BigTree
2013年秋から中国・北京大学のMBAに進学します。同時期に妻も中国・清華大学のMBAに進学します。2014年9月からは香港・香港中文大学 (CUHK) Business Schoolに交換留学します。本ブログでは、中国MBAの様子、夫婦でMBAを取ることについて綴っていく予定です。

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