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2014年も終わります

本日で2014年も終わりです。

今年は丸々1年間をMBAだけに当てた、非常に特殊な1年間でした(働いていないという意味で)。
これでMBA全体の3/4が終了したと考えると、ここまで本当にあっという間に時間が流れたという感じです。
MBA開始前はあれもしたい、これもしたいと色々考えたものですが、そのうち達成できたことなんてせいぜい30%程度なんじゃないかと思っています。
とはいえ、来る前には考えもしなかった出会いとか偶然が重なって、いろんな事を知り、いろんな旅をしました。できなかった事がたくさんある代わりに、できたこともそれなりにはあるって感じです。
特に、香港に行くなんてことは考えもしていなかったです。
そして香港に入った途端にはじまったOccupy Centralを直に経験できたことは、今年1年を通じて最も印象的な出来事となったことを考えると一体どこでなにがどう転ぶかなんてことはまったく予想できないことを改めて感じました。

残された時間の中ではMBAっぽくないことをやらなければならないこともやらなければならないし、授業もまだ残っている、、、なんて考えると、あと課外活動に割ける時間はあとどれだけあるんだろう、って考えてしまいます。
明日から始まる2015年、特に後半は私にとってまた新しいスタートとなります。
よいスタートを切るためにも、最初の半年、つまりは残りのMBA生活でやれることを全てやりきりたいとおもいます。

よいお年をお迎えください。
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テーマ : MBA
ジャンル : 学校・教育

深圳の怪しいマーケット

最近、よく深圳に出入りします。
深圳は香港から地下鉄で行くことが可能で、羅湖と落馬洲の2つの駅から渡ることができます。

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先日、深圳で夕食を食べるために羅湖から深圳に行く途中で噂に聞いていた「粉ミルク」や「紙おむつ」を大量買いする人たちをたくさん見かけました。

10年ほど前と6年ほど前になりますが、中国で粉ミルク偽装・メラミン混入が発生しました。これ以降、中国の人は中国の粉ミルクを全く信用しておらず、日本や香港、シンガポールから大量に購入しています。
また理由はわかっていませんが、日本製の紙おむつを大量購入している中国人が急増している、というニュースが日本でも話題になったことと思います。そのため、日本においても購入数量の制限がかかるようになったそうです。

このように、需要があるものの購入制限があるため思うように手に入らない、というところに目をつけた人たちがこれを商売にしています。その現場を目撃しました。

まず、中国-香港の境(国境ではないので、言い方がわかりませんが)の2つの駅から1つ香港側にある「上水」という駅に、これら乳幼児向けの商品を販売するマーケットが存在するようです。
私が深圳に向かう電車に乗っている際、上水駅で大量の中国人がこれら製品をもって乗り込んできました(なぜ中国人とわかったか、というと普通語を話していたから)。

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↑日本メーカーの紙おむつです

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↑大量の粉ミルクの缶を抱えています

その後私は羅湖で下車し、イミグレを通過して深圳に入って地下鉄に向かう途中でこのような光景を見ました。

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こうやって境界を超えたところで堂々と転売をしていました。
値段を確認しなかったのですが、間違いなく香港で売られているよりも高い値段で売っているはずです。

その後、私は地下鉄の駅前で待ち合わせをしていたため、柱を背にして待っていたのですが、突然4人の中国人が私を囲みました。
一体私に何の用があるのかと思っていたのですが、

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↑突然かばんを開けて

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↑かばんの中はお菓子や粉ミルクの缶が

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↑そして金の計算

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↑金の受け渡し、確認

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↑紙おむつと

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↑粉ミルク

目の前で堂々と取引されました。

2013年3月以降、香港を出る個人が持ち出せる粉ミルクは1.8キログラムまでとなっており、違反者は最大で50万香港ドル(約680万円)の罰金と2年の禁固刑が科せられるそうです。
より詳細に知りたい方はこちら

粉ミルクだけでなく、iPhone6にしても発売から4ヶ月経った今でも転売を狙った集団により買占めされているため普通に手に入れることはできず、Appleストアのすぐ外で転売が行われるような環境ですから、こんなことは普通のことなのかもしれません。

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

CUHKまとめ-2

前回に続いてCUHKまとめです。

2. クラスメイト
私が取っていた授業の学生はパートタイムの学生が多かったので、ここでは、彼らの授業への姿勢やディスカッション、事務処理などの能力について触れたいと思います。またわずかではありますが、フルタイム学生と授業内外で交流する機会もあったので、気づいた点をまとめます。

パートタイム学生
授業への姿勢ですが、私見ですがフルタイム学生の方が真面目でした。パートタイム学生は夜の授業だけでなく週末の授業にも遅れてくることが多く、授業の開始時間を遅らせる要因になっていました。
ディスカッションについてはフルタイムと比較してmatureな学生が多いために自分の経験に基づいたしっかりした意見をくれることが多くその点では頼りになりました。

フルタイム学生
香港の3大学MBAのフルタイムプログラムはだいたい1.5年で終わり、終わらせようと思えば12ヶ月で完了することもできます。また、1.5年かけて修了する人も最後のセメスターは交換留学で海外に出て行くため、私のように選択科目を中心に取る交換留学生はフルタイム学生との交流機会を授業内ではあまり持つことはできません。
ですので、私は自ら動いて2014年入学のフルタイム学生との交流を深めることにも挑戦しました。
とはいえ、どこのMBAもそうですが入学した最初のタームは慣れるまでに時間がかかるためにタイムマネジメントがうまくできず、忙しくなりがちです。加えて16ヶ月のプログラムであるCUHKは2年制プログラムに比べてインテンシブであるため、なかなか遊ぶ機会はありませんでした。
そんな中、広東語中心の香港で使う機会があまりない中国語の練習を兼ねて大陸人中心に交わることに挑戦しました。

フルタイムの学生は、就業経験3-4年といったところがボリュームゾーンでした。MBAに香港という場所を選んでいるので、卒業後の進路としてファイナンスを志望する学生が圧倒的に多く、バックグラウンドも銀行系が多かった印象です。そのためかどうかは知りませんが、私が聴講していたマーケティングの時間に会計やファイナンスの課題をこなしている学生がちらほら見受けられました。確かに香港の3大学MBAはどこもファイナンスに強いことを売りにしており、そのため課題がきついのかもしれません。
その他では、香港での起業を志す学生や親の事業を継承する学生がちらほら見受けられました。
CUHKは香港の中でダントツ長いMBAの歴史を持ち、そのためアラムナイの数も圧倒的に多いです。これらのリソースへのアクセスを求めてCUHKを選ぶ学生も相当数いるようです。
私も上海で行われたCUHKアラムナイの集まりに1度参加しましたが、大陸人だけでなく香港人も現在は多く大陸で事業展開しており、そのネットワークの大きさには脱帽です。起業を志す学生にとっても、アドバイスを得るだけでなくエンジェル投資家を探す手立てになるのかもしれません。

3. CUHK関連の課外活動
主にはクラブ活動になります。
私はJapan Club, PE/VC Club, Health care Clubの3つの活動に参加していました。
この中で最も活動が盛んだったのはJapan Clubではないかと思います。CUHKのJapan Clubは今年初めて設立されました。これまで3回のイベントを実施しており、先日はクリスマスパーティを兼ねた寿司づくり教室も行われました。

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この学年にはフルタイムに日本人が4人いる他、パートタイムに日本に留学していた香港人が2人、さらにMBAオフィスにも日本に留学していた人がおり、かなり日本リッチな陣容です(とはいえ、今年のNUSには到底及ばないですが)。
私はこれまでずっとクラスで1人の日本人でしたので、すべての日本に関連することが私に降りかかってくるとともに私が言う日本に関することはすべて正になる、という気楽さもエンジョイしてきました。しかし、このような大きなイベントを1人で企画・実行することはなかなか難しいことも感じていたので、「同級生に日本人がいるのもいかも」と思い直すきっかけにもなりました。

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以上、簡単にCUHKの交換留学についてまとめました。
北京大学は交換留学プログラムが豊富で欧米の有名大学へ行くことも可能でしたが、アジアにとどまり正解だったと考えています。
大学のリソースだけではなく、香港MBAネットワーク(特に日本人)に参加することもでき、北京にとどまっているより、欧米に行くよりも私が得たいものは得られたというのが実感です。

テーマ : 香港
ジャンル : 海外情報

CUHKまとめ-1

本日、Field Business Studyのまとめセッションが行われ、個人レポートを提出して無事にCUHKでの交換留学プログラムは完了となります。残り1週間となった香港ライフを惜しみつつ、4ヶ月に渡った香港滞在をMBA生らしくMBAを中心に振り返りたいと思います。
CUHKをMBA留学先に考えている方にとっても、フルタイム学生の視点でなく別の視点を提供できれば幸いです(とはいえかなり個人的な見解となりますが)。

振り返りは以下の3点で行ってみます。
1. 授業(および教授)について
2. クラスメイトについて
3. CUHK関連の課外活動について

今回は1.についてです。

1. 授業(および教授)について
私が今回選択したのは、Study tripを除くとCUHKにおけるCore course1つとElective2つです。
いずれも夜間および週末の授業でつまりはパートタイムMBA生が多くを占めていました。
フルタイムで参加していたのは12ヶ月で修了しようと考えているアグレシッブな学生たちです。

授業の中身に触れるためには、多少はクラスメイトのことにも触れる必要があるので少し触れますが、私が出ていた授業は3つのうち2つはケース中心であり、授業中のディスカッションが多く求められるものでした。
2つの講師ともファシリテーション能力はまずまず良好で、ある程度論点が出尽くすまでは学生同士に議論を任せてくれます。
特にインド人学生はどこのMBAでもそうだと思うのですが、とにかく前に出たがりです。
でもその割には議論を主導するような決定的なポイントを提供することはまれで「いつまでしゃべってんだ」と思うこともありますが、それでも議論を任せてくれます。
そんな中で講師は我々の議論で足りない視点があれば補足してくれますし、ファシリテーションは良かったと思っています。

扱っているケースは、1つのクラスではほぼ全て中国・香港・台湾関連のケースであったのに対して、もう1つの方では比較的古典的なケースを扱うことが多かったので、その点では基本を押さえるという点では良かったのかもしれません。
ただ、最新ケースもしくはCUらしく中国にフォーカスしたケースを中心に扱ってほしいところでした。

もう1つの授業は講義が中心であったため比較的単調になりがちでしたが、要所要所で授業時間内のグループワークが設けらえており、ここで授業内容を使うことで知識の定着を図ることが意図されているようでした。
実際、この授業だけ期末試験が課されていたのですが、真面目にグループワークに取り組んだ点についてはしっかりと回答できたと思っています。
その点で、教授の意図は正しく作用したものと思っています。


教授そのものですが、3人とも非常に人当たりがよく気さくなので授業時間外にも話しやすかったのが良かったです。
というのも、彼ら3人とも我々1人1人の学生の名前を全て覚えており、授業時間内外において我々を呼ぶ時には名前で呼ぶからです。
これは北京大学ではほとんどなかったことです。
今後彼らの専門領域で何か困ったことがあった時には気軽に質問できそうな気がしています。
また、忘れられないためにもkeep in touchしておく必要があるでしょう。

というわけで、3人とも特別にすごい!!という印象を我々に与えたわけではないのですが、親しみやすくかつ貴重なインサイトを提供してくれたという点においては必要十分であり、ここでとった3科目については間違いではなかったな、という印象です。

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テーマ : 香港
ジャンル : 海外情報

Field Business Study in Mainland China報告-6

引き続きField Business Studyの報告です。

5日目(金曜日)
1) Aurora Group (震旦集团)
私が所属しているスタディグループが調査担当することになっている企業です。
この企業は台湾を出自としており、ウェブサイトも繁体字、簡体字、英語の3つが用意されています。大陸では上海を拠点としているようです。
主な事業はオフィスデザインおよび什器サプライ、OA機器製造販売です。日本企業でいうと岡村製作所やイトーキなどの什器メーカー、キヤノンやリコー、富士ゼロックスなどのOA機器メーカーを足した感じの企業です。
彼らの最大の特徴はそのマーケティングにあると私は考えており、それは「クライアントは中国国内企業だけ」に絞っていることです。その理由は2つあり、1つは中国市場が十分に大きいことです。中国のオフィスはまだまだデザイン的に改善の余地があり、彼らが保有する欧米で学んだデザイナーや欧米人そのものを連れてくることにより生み出される設計が広く顧客に受け入れられているようです。もう1つは中国政府がクライアントとなる中国企業に対して「オフィス什器、機器は中国企業製のものを購入する」ことを推奨しているからです(実際には台湾企業なのですが、それは彼らのロジックでは「中国」です)。これにより、上述の日系企業は競争力を失い、参入することが難しくなっているようです。
また、OA機器の方では3Dプリンタを今後主力製品として推進していく方針であるようです。実際、3Dプリンタで製造されたサンプルを見せてもらいましたが、かなり精巧なデザインを再現することができるようです。しかも他社と比較して低価格。私も値段を聞いた時にはびっくりしましたが、「この値段でこれが買えるなら、個人でも欲しい人は山ほどいるだろう」というレベルです。
また、オーナーの趣味でオフィスビルには非常に大きな博物館が設置されています。ここには中国国内から集められた様々な歴史的なコレクションが並んでいます。この博物館、設計は安藤忠雄氏が行っており、デザインの観点でも興味深いものがありました。

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↑外灘の一角を飾るAuroraビルディング

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↑3Dプリンタで製造されたものたち

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↑こんな精巧なかにまで

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↑安藤忠雄氏が設計した博物館の入り口階段

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↑中にはこんなのや

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↑こんなの

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↑こんなの

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↑こんなのがありました。

2) China Executive Leadership Academy, Pudong / 中国浦东干部学院
この旅の最後は、浦東にある幹部育成学校で「中国の組織」についてのレクチャーを受けました。
この手の話は、北京大学では散々聞かされてきた話ですが、これまでの話よりもより整理されていることや資料が英語と中国語の併記となっており理解しやすく設計されていることなどが私を含めた参加者の感想です。中国人にとっても非常にわかりやすい話だったようで、多くの質問が飛び交っていました。

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↑入り口です。

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↑写真が少ないのは、手を抜いたからではなく、真剣に聞いていた?からです

以上、長くなりましたが2週間前に終了した上海トリップの報告でした。
この後、3日ほど上海にとどまり食い倒れてから帰ったため、帰った4日後に受けたHSKは全くの準備不足で手応えは散々なものでした...

テーマ : 中国
ジャンル : 海外情報

Field Business Study in Mainland China報告-5

引き続きField Business Studyの報告です。
昨日はBao Steelを長く書きすぎたので、少々短めに。

4日目(木曜日)
1) Lecture by Shanghai Jiaotong University - 上海交通大学
上海交通大学の会計学講師によるレクチャーでした。上海交通大学は前々主席の江沢民が卒業したことで日本でもそれなりに名が知られているような気がしますが、中国では超がつく名門大学です。
話題は中国大陸における会計不正の話で、一言で言うと、まだまだ発展途上だけどこれからグローバルスタンダードに合わせるにあたり監査業務など関連する業務のニーズはますます増えていくだろう、という感じです。それらにまつわるデータもあり、監査法人出身の学生も何人かいたことから議論もなかなか盛り上がりました。

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↑若い講師でした

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2) Jones Day
午後は、外資系法律事務所Jones dayを訪問しました。中国の法律により、外資法律事務所は訴訟に参加することができません。従い彼らのビジネスはもっぱらM&Aなどのディールや知財、汚職に関する仕事が大多数を占めているようです。このファームの特徴としては、世界各国に事務所を持ちながらそれらが利益をシェアしていること、つまりどこぞのファームのように利益の分配について内部で揉めるようなことがないことです(実際はどうか知りませんが)。さらに、最終意思決定者は全世界で1人しかいないことも特徴の1つでしょう。また、プロボノプロジェクトにも力を入れているようで、リーガルスキルを伸ばすためにはあまり得にはならないものの、プロボノに参加した社員も通常プロジェクトと同様の評価をされるようです。

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↑一流法律事務所らしく、バンドに事務所を構えています。

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↑窓から見える景色はまさに上海

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↑一番右でマイクを持っている方はこの若さでパートナーだとか。

テーマ : 中国
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Field Business Study in Mainland China報告-4

引き続きField Business Studyの話です。

3日目(水曜日)
前日のうちに上海に移動し、この日から上海企業です。
1) Bao Steel Talent Development Institute

中国No.2の規模の製鉄会社であり、山崎豊子の小説「大地の子」に出てくる企業のモデルにもなった、Bao Steel (宝钢集团)のTalent Developmentを訪問しました(topは河北鋼鉄集団)。ここでは、Bao Steelの現在のビジネスの状況を聞くと共に、製鉄所(熱間圧延工程)を見学させていただきました。
もともと中国には小規模の製鉄所が無数にあり、明らかな供給過剰状態でした。現在かなり統合が進んでいますがそれでもなお供給過剰の状態が続いておりかつ中国の景気減速に伴う需要減少も相まって非常に競争が激しい市場です。
その中でBao steelは他社との差別化をするために、自動車向け等に要求される高級鋼材に特化すること、環境にフレンドリーな技術を多く適用することを推進しつつ、小規模の製鉄所の統合を進めています。2005年には、新日鉄(当時)とアルセロール(当時)との3社JVである「宝钢新日铁自動車刚板公司(BNA)」を設立し、自動車メーカー向けの鋼材生産をしているようです。
訪問した先はTalent Developmentなので、人材登用について質問をしたところ「日本の優秀な技術者は是非とも欲しい、特に環境関連に強い人材」とのことでした。また、彼らは人材育成も手掛けているので、実際に技術者として働くだけでなく技術伝承者としての需要もありそうです。

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↑プレゼンター。質疑応答は全て中国語になってしまいました。

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↑敷地内の展示ブース。有名企業がクライアントに名を連ねています。

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↑原子力機器関連向けの製品も。しかもチューブ??

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↑熱間圧延工程の見学へ

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2) Deppon Logistics Co., Ltd. 德邦物流
午後は物流会社を訪問しました。
正直、この企業が訪問した中では最も特徴がなく、とらえどころがありませんでした。
ビジネスの特徴としては、「ニッチ」物流を担っており、都市間を結ぶ「長距離」と物流センターから顧客までをつなぐ「Last mile」の中間を狙っているところです。また、物流に自由度を持たせることとクオリティをコントロールするために、自社でトラックおよび運転手を抱えていることも特徴の一つだと言っていました。ただ、ビジネス自体が不安定で拡大期に人を無計画に大量にとっては「ビジネス効率化」の名の下に人を切っていくことを繰り返しているように感じました。また、アクセンチュア、デロイト、IBM、マーサーなど一流どころのコンサルを多く登用していることを一つの特徴としていましたが、コンサルを使うこととビジネスが成功することの因果は全くないので、「いいコンサルを使っているから自社の物流はすごいんだ」という言い方をされても今ひとつピンときませんでした。

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↑この会社のPRシニアマネジャーらしいです。若い会社なので、彼女のような若い方でもシニアになるとか

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↑保有しているトラック

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↑運転手などをトレーニングする学校

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この後、みんなでディナーを食べに行こうと思ったのですが、どこも混んでいたので大勢で一緒の場所で食べるのは難しかったことからこのトリップでなんとなくいつも一緒につるんでる香港人、中国人、韓国人とMBAオフィスで上海料理を食べました。

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テーマ : 中国
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Field Business Study in Mainland China報告-3

イレギュラーですがField Business Studyについて、本日も更新を続けます

2日目(火曜日)
1) Suzhou Good-Ark Electronics 苏州固锝电子股份有限公司
今回回ってきた企業の中でも最も特殊な企業でした。
前日の德胜が「従業員を最大限に幸せにすることが企業価値を高める」という姿勢であるのに対して、こちらは「従業員にルールを守らせることが企業価値を高める」というものです。正確にはルールを守ることが従業員にとってもいいことである、という信念に基づいているので、「従業員」を大切に考えているという点で言えば同じなのかもしれませんが、この企業は非常に極端でした。
企業は基本的に「孔子」の教えを厳しく守っており、大きな会議室には孔子の絵がかけられており、スピーカーが話し始める前には孔子に対して3礼をしてから話し始めていました。また、企業紹介のプレゼンも要所要所に孔子の言葉を引用しております。

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↑敷地内には農場があります

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↑なお、ここでは菜食主義を通しているようです

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↑農場にも教えが

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↑建屋入り口に早速孔子

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↑大会議室にも

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↑プレゼンでも

2) Xi'an Jiaotong - Liverpool University 西安交通-リバプール大学
午後はこちらで特別講義を受けました。
西安交通-リバプール大学は、その名の通り中国の超名門・西安交通大学とイギリス・リバプール大学とのジョイントベンチャーで、2006年に設立された新しい大学です。MBAに至ってはまだ設立から2年という非常に新しい過程です。ただ中国政府のサポートは非常に厚いようで、設備に関してはこれまで見てきた中国のどの大学よりも斬新なデザインかつ機能を有していました。
ここでは戦略の講義を担当している教授によるレクチャーを受けたのですが、私がこれまで受けてきた戦略の授業とは違った視点を提供してくれて、非常に面白かったです。

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↑ユニークな校舎。こちらが経営系科目を教える校舎です

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↑これでリバプールと読むそうです

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↑ユニークなイタリア人教授でした

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Field Business Study in Mainland China報告-2

前回に引き続き、Field Business Study in Mainland Chinaの報告です。

1日目(月曜日)
この日から2日間は、江蘇省・蘇州の企業を訪問しました。
1) Federal Tecsun, Inc. 德胜(苏州)洋楼有限公司
初日からあいにくの雨かつ香港と比較してかなり寒い。
この德胜という企業は、欧米系の家を提供している会社です。敷地内に展示されているモデルルームなどを見ると、ミドルからハイクラス向けの一戸建てを提供しています。
ただ、この企業の特徴は商品よりもむしろ社員マネジメントにあり、中国企業とは思えないくらい手厚い従業員待遇を行っています。労働環境、施設、食堂、宿舎などなど、日本の大企業さながらの福利です。

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↑初日から結構な雨

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↑敷地内の教会

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↑モデルルーム内

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↑オフィスの中も木材をベースとしたシックな感じ

2) Humble Administrator's Garden 蘇州古典園林
午後はHumble Administrator's Gardenに観光に行きました。
こちらは明代や清代に建築されたものらしいです。雰囲気としてはかなり日本の庭園に近いものを感じました。

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Field Business Study in Mainland China報告 -1

上海から帰ってきて、ようやくVPNなしの快適なウェブ生活に戻ることができました。
久々に10日間ほど大陸側に滞在しましたが、改めてVPNの不便さ、検閲によるネットワークスピードの遅さにストレスを感じることとなりました。

今回から2-3回にわたって1週間にわたったField Business Study in Mainlandの様子を写真を交えながら報告したいと思います。というのも、このStudy tripでは最後に所感をレポートにまとめて報告することが要求されており、それが再来週とすこしまだ日があるので、ここで一旦日本語で簡単にまとめながら思い出しておくことは後でレポートをまとめる際にも役立つだろう、と考えているからです。

一応、時系列を追って写真を並べていきます。

0日目(日曜日)
朝7:25発の飛行機かつ一応国際線のため、最低1.5時間前には空港に着いておきたいところですが、6:00に空港に着くための地下鉄はないので、深夜バスを利用することにしました。日中に調べておいたところ、幸いにも家から歩いて15分ほどのところに深夜バス停があったので、そこを利用することにしました。
なお、この日で全ての授業を終えて帰国する日本人の方がいらっしゃったので、その方の歓送会を22:00-24:00まで行い、そのまま寝ないでバスに乗っています。

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↑バス停。instagramで加工しています。なお、朝4:00にも関わらずこのバス停から10人ほど乗りました

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↑バスで空港に着いた場合にはこんなところから入ります。
なお、7:25のフライトに対して5:40に着いているので決して遅いことはないのですが、なぜかボーディングゲートに着いた時間はボーディング開始から3分が経過した頃でした。こんな早朝のフライトにも関わらず多くの搭乗客がいたことと、搭乗手続きが意外と遅かったことが原因です。搭乗手続きの遅さは香港らしくないなぁと思いました。今後香港からの早朝便では少し時間に余裕を持った方がいいかもしれません。

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↑無事に上海到着。この間の写真は全くありませんが、それは私が上海に何回も来ていることと、集合場所が虹橋空港であったため、浦东着の私は地下鉄2号線の端から端まで移動せねばならず、時間的な余裕がなかったためです。しかもこの移動、想定よりもはるかに時間がかかる!!
最初の2日間のスタディトリップは蘇州の企業訪問なので、希望者は学校が手配したバスで上海から蘇州まで移動しました。

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↑蘇州到着は15:00過ぎくらいでしたので、一緒に移動したみんなでホテル近くの観光名所をぶらりとしてきました。ここは七里山塘景区という場所で、運河沿いに明清時代の風景が再現されています。

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↑夜にはこんな感じでライトアップが

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↑どこにいっても昼夜を問わずおばさんたちが踊っているのは中国の文化でしょうか。


次回以降、本格的にスタディトリップまとめていきたいと思います。

テーマ : MBA
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

BigTree

Author:BigTree
2013年秋から中国・北京大学のMBAに進学します。同時期に妻も中国・清華大学のMBAに進学します。2014年9月からは香港・香港中文大学 (CUHK) Business Schoolに交換留学します。本ブログでは、中国MBAの様子、夫婦でMBAを取ることについて綴っていく予定です。

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